コロナ旋風はげしき折に、わたくしにできることなど、存在するのか、と考えてしまう。
そもそも、わたしが存在することがなにかのまちがいように感じずには居られない。

でも、こんなときだからこそ『言葉の力』を信じていたい!!

短歌
介助者の腕いちめんの白い傷 越えてきたよねはないちもんめ  ミカヅキカゲリ

介助者やただぴ(父上)が外出を全力で止めてくる昨今なので、滅入りがちなココロをせめて励ませればと、わたしはことばを綴る。或いは、ことばに縋る。

短歌
わたくしもそんな若くはないけれど「老害め!!」など吐き出してみる  ミカヅキカゲリ

短歌
まなうらに桜を描きゆるされぬ花見の代わり桜花絢爛  ミカヅキカゲリ

短歌
すこしずつ動かぬ指の巻き爪を剥がしゆきつつ切ってくれる手  ミカヅキカゲリ

この短歌、まき子に「爪を剥がすみたいでこわい!!」と云われてしまった(苦笑)!!

そんななか、まき子と夜桜を観に行けた♪

短歌
見上げつつ桜トンネル歩んでくこんな沈黙なんだか善いね  ミカヅキカゲリ

短歌
イヴの夜 君と歩んだ ひかるよる 永遠さえも含んだ刹那  ミカヅキカゲリ

短歌
君まるでSiriみたいだね喋り方理詰めに加えわからず屋だし  ミカヅキカゲリ

短歌
「今日ってねベートーベンの誕生日!!」「……ベートーベンさん、よく知らないし」  ミカヅキカゲリ

せめて誠実に、せめて真摯に、ことばと対峙しよう。

そんなことを思っている。