「自分でやったら」
と云われて、泣いてしまった。
禁句なのだ。
わたしだって好きで頼んでいるわけではないのだし、自分でできないから頼んでいるのだ。
「何がそんなに哀しいの?」
「自分でできるなら頼まないし、○○さんに厭われたくない。」
「みんなに好かれたいと?」
「違う、○○さんに厭われたくない。」
「ふうん、大人になったら平気になるよ。
さっきはイライラして自分でやればとか云っちゃったの。ごめんね。」