リハビリに行ったところ、
「カゲカゲ、話があるからちょっと待っててね。」
と云われた。
なんの話だろう。
怖かった。
話は別に怖くなくてリハビリのやりかたについてだった。
ほっとした。あんまりほっとして涙が出た。
握力を測つた。ゼロだった。また泣いた。
「こいつは機械やけね。0.1単位しか感知せんのやけね。でも、0.05ぐらゐはある。わたしはちやんと感じとうよ。