けっきょく薬は飲まなかった。朝五時に起きて、宿題に取り組もうとする。
が、昨日からの苦しさをまだ引きずっていて何も出来ないまま時間が過ぎる。
友達に救いを求めてかなり自暴自棄なメールを送る。返事がきて、嬉しくて泣く。
しばらく泣いて、それでようやくもちなおすきっかけを掴んで、頑張って行動開始。
お茶碗を洗って、お部屋を片付ける。
宿題は、
くつろいだ自分の部屋で好きな飲み物を飲む架空。
ところが、ずっと荷物の入替にだけしか帰ってなかった部屋は荒れ果てていて、こんなんぢゃとてもくつろげない、と思ったので。
だから宿題に取り組む前に、片付けるところから。我ながら、珍しく、健気だと思う。まあ、新学期の勢い、なだけかも知れないけど。
ようやく片付け、大好きなココアを一杯飲んだところで、もう出かける時間。
授業の前に、恋人とレッスン着買出しデート。
別にレッスン着なんていらないのだけど、形から入りたい人なのだ。
新宿中のダンス用品店を巡ってレッグウォーマーとかスポーツウェアとか、無駄に購入。
架空の発表はシンプルに出来た。わたしは架空があまり好きぢゃない(忍耐の要る訓練は苦手だ)と思っていたのだけど、意外に愉しかった。
最初落ち着かなかったのだけど、架空のココアを飲んだ瞬間に、ココアの甘さと優しいぬるさが感じられて、落ち着いた。
それで二回目はもっと落ち着いて始めることにし、自分の部屋だと信じられてからやったところ、ココアを飲んだ(架空で)瞬間に何気ない空想まで出来て、明らかにからだの状態が違った。愉しかった。
だけど他の人たちはかなり苦労していた。大袈裟に演技したり、すごく疑いながらやって居たり。無理もないと思うけれど、あのココア効果を考えると、ほんとうにシンプルなことこそ大切なのだと思う。
…この話を元の劇団の演出家にしたところ、あんたは不思議な子だといわれてしまった。落ち着かない状況で、架空の飲み物を飲んでそれを信じられるんだから…普通はそうはいかないよ、と。
確かに。自分の妄想力とココア好きに感謝、かも。
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