結局、睡眠薬30錠を飲んだわたしは、当然だが、ふらふらになり、夜までひたすら眠った。
…と思っていたのだが、どうやらそうではないらしい。
バイトお疲れ様会をやろうといっていた友人との電話にちゃんと応対したらしいのだ。
いや、ちゃんととは云えない。
「すいみんやく30じょうのんらの~。ひゃひゃひゃ~(笑)。それでからおけは~?」
と、こんな調子だったらしい。
「そんな状態でいけるわけないでしょ!中止よ!」
と友人は怒ったらしいのだが、わたしはひゃらひゃらしたままで、
「えー?からおけいくんでひょー??」
などと云っていたらしい…。
嗚呼、健忘…。
しかも、それだけヘロヘロになっているのに、カラオケの約束だけは忘れないのだから、我ながら素晴らしい。
結局夕方友人がもう一度電話をくれてカラオケに行くことにはなったのだけど、わたしはまだふらふらしてて、立とうとしては何度も転び、まっすぐ進もうとしては触覚を失ったありのようにぐるぐる回るありさま。待ち合わせには遅れてしまったけれど、あれは、たどり着けただけ奇跡だ。…いや、執念?
そしてへろへろのまま歌う。あんなに危ういカラオケは初めてだった。
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