しあわせな一日だった。こころもざわざわしなかったし。
帰るための荷造りをして、残り5冊の本の製本作業をして、詩を書いて。
本も少しだけ読んだ。近頃は感覚が鋭くなっているから、少しですぐ満杯になる。
だから少しだけ読んだ。
おむかいのおばちゃんのところに遊びにも行けた。
いろんなことが出来た。
いままでにないこと。
しかも、泣かなかった。
友人に縋り付くような電話もしないですんだ。
昼間は。
夜になると、だんだんだんだん、潜んでいたざわざわが忍び寄ってきた。
なんだかすこーしずつすこーしずつ、不安が押し寄せてくる。
こんなにうまくいっていいの?
これがしあわせってことなの?
そんなやっかいな不安。
しあわせをそのまま受け止めることすらできなくなったのは、
わたしが弱っているから?
哀しくなってきて、友人に電話した。
「今までいっぱい苦しかったから、揺り戻しが来るかもと思って怖いだけだよ。」
そう云ってもらえた。
こころが少し慎重になっているみたい。
ほかにもいろんなことが心の中に溜まっていて、それがざわざわを呼ぶ。
ちゃんと帰れるのかというプレッシャー。
帰ってからの、卒論や卒業というプレッシャー。
それから、止まったままの夢へのアプローチに対しての罪悪感。
そういうのを一つ一つ吐き出して、解きほぐしてもらう。
電話を切った後、しばらくすると、からだに元気が満ちてきた。
このごろなかった感覚。
指先が、細胞が、元気で満たされていく。
元気だ、わたし。
鼻歌がメロディになっていく。
そのまま踊り出す。
真夜中に、ステップを踏んで、ストレッチをやって、腹筋までやって。
いつのまにか眠りについていた。
明日は明日の風が吹く。
明日元気ぢゃなかったら、なんて考えるのはよそう。
よくできた今日と比べるのはよそう。
ただ、今日の成果を褒めてあげよう。
よかったね、って喜んであげよう。
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