ひとを信じるということは難しい。ある種類の人にとっては特に。
所属していた劇団関連の忘年会の話が持ち上がった。
才能豊かな人がたくさん関わってきた団体だから、忘年会も一風変っていて、
一芸持ち寄り大会となっている。
みんなそれぞれに仲間を集めたり、ひとりだったりで、
企画&練習してエントリーし、パフォーマンスを披露する。
ダンスあり歌あり芝居あり朗読やマジックまで飛び出す。
そのお誘いが来た。
さっそくわたしも企画を考えて、手伝ってもらえそうな才能を持った友人に声をかけてみる。
けれど、彼女のところにはお誘いが来ていないという。
きっと私を呼びたくないのよ。外されてるんだと思う。
そんなとこにわざわざでかけていっても悪いし。
ちょっと被害妄想的なところがある友人はすぐにそう決め付ける。
そんな訳はないよ。
そう云いながら、彼女の言葉を聞いているうちに自信がなくなってくる。
そうなんだろうか。
怖い疑念が浮かび出す。
そんなのは厭だ。厭だ。厭だ。厭だ。わたしの中で何かが叫び出す。
恐る恐る企画発案者に問い合わせメールを送る。
そんな自分に寂しくなりながら。
ひとを疑うなんてしたくない。
「もちろん呼ぶよ~。メアド知らないから連絡遅れてるだけ」
帰ってきたのはそんな気軽なメール。
一気に安堵する。
それからぽろぽろと涙が溢れてくる。
ごめんなさいごめんなさいごめんなさい。
わたしまであなたを疑ってしまうところでした。
それから、友人に対してのどうしようもない思いが込み上げてくる。
どうしてもっと自分を大事にしてくれないの?
どんな過去があったか知らないけれど、自分を信じてよ。
こんなのは辛すぎる。
余波を受け、わたしは流されるまま。
涙ばかりが溢れてくる。
どうしたらいいのだろう。
よかった、ほんとによかったのに、わたしはやっぱりダメージを受けている。
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