認知心理学の授業で、「カネオクレタノム」という表記だと
3パターンの解釈が出来て紛らわしい、と先生が云った。
わたしは即座に、3パターンを考えてみた。
1、金送れ、頼む。
2、兼夫、呉れ、頼む。
3、兼夫、クレタ、飲む。
ああ、ほんとだ、3つ出来た!
(でも、兼夫って誰だろう。クレタ島の飲み物でも飲んでるのかな?)
ところが、先生が出してきた答えはこう。
1、金送れ、頼む。
2、金を呉れ、頼む。
3、金を呉れた、飲む。
吃驚した。兼夫さんなんて、どこにも居ないのだ。
わたしの中ではもう勝手に、
「兼夫さんを下さい! お願いします!!」
というドラマチックな展開まで出来上がっていたのに(苦笑)。
他の生徒さんが出してきたバリエーションとしては、
・金、遅れた、飲む。
・金、お呉れ。頼む。
など。それらのどこにも、兼夫さんはいない。
思わず、
「あの、わたし、カネオで人の名前だと思ったんですけど…」
と言ってみる。
みなさんに笑われる。
先生にも「イマジネーションが豊かだね。それは普通出てこないな」と苦笑されてしまう。
でもわたしは兼夫さんのことを知ってしまった。
そして偶然の巡り会いだけに、気になってたまらない。
嗚呼、兼夫さん、どんな人生を送っていらっしゃるんだろう…。
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