悩んだ末、やっぱり小説を書いただけの成長はあるべきだ、と考えた。
リヒャルトもミハエルに対して、勇気を出して、気持ちをぶつける。
わたしも少しは勇気を出さないといけないと思ったのだ。
だから、「経緯が判らないのでなんとも云えないのだけど、灼けますね。」と云う一行だけのメールを送った。
すると、やっぱり一行だけのメールが届いた。
「おこってる?」
わたしはまた一行だけのメールを送った。
「経緯とか連絡とりあっていたのかとか全然教えてくれないことに。」
小さなことだけど、きっと大きな一歩だ。