病院の日だった。朝、やって来たミカちゃんにわたしは云う。
「わたし、今日、ミカちゃんのラッキーパーソンよ。」
「何で?」
「乙女座、今日、一位なんだけど、ラッキーパーソンがね、『若く見える年上の友達』って。」
ミカちゃんは苦笑する。
「友達かどうか、アヤしいけどね。」
ミカちゃんはさらに言葉を続ける。
「『わかく見える』ぢゃなくて、『バカく見える』んやないん? 『わ』と『ば』の違いなんぢゃ。」
あんまりだ。
賭けをした。今回のテーマはノーベル。
「ノーベルが何を作ったか?」
「それだと判りそうだから、ノーベルが何をしたか?にせん?」
「いいよ。」
結果。
別にノーベルが何を作ったか、でも、差し支えなかったと思われる。
主任以外、ことごとく不正解。
誤答は、「電球」、「アメリカ大陸を発見した」、「万有引力」など。
「あれやろ? 林檎。万有引力。」
「それ、ニュートン。」
「親戚みたいなもんやろ?」
全然違うと思う。
と云うわけで賭けには、ほぼ完敗。
ところで、訊いていくうちに気になったこと。
電球はともかく電気の発見者って誰だったかな?
さっそく調べてみた。
18世紀の中頃、ベンジャミン・フランクリンによるという説が有力のようだ。
でも、平賀源内のエレキテルも年代的にはいい勝負だったみたいだ。