助手のKちゃんがパソコンをつけて呉れていた。
「手、あげて。」
しかしそれだけの動作がわたしには出来なかった。
「出来るように努力しようと?」
「しようよ。」
「その割には進歩してないよね。」
わたしは俯くことしか出来なかった。
Kちゃんが再び部屋に来た時、わたしは涙ながらにうったえた。
「わたしは確かに進歩してないけど、それをKちゃんに言われる筋合いはない。」
「そうなん? でももっと大人になりなさい。」
それはわたしが最も苦手とすることだ。
それで泣いていると、助手のFさんが慰めて呉れた。
「あの人は、まだ若いけね、云い方がきついけどね、気にせんでいいよ。だけど、おばちゃんはね、カゲリちゃんには、此処ぢなくて―此処は老人病院やからね。-どっか他の所でまだまだできることがあると思うよ。」