なんかわたしがいつもひとりうけしている状況があるのは心苦しいので、わたしの好きなものについて入門の一本を紹介してみようかな、と思った。

映画
「セルロイド・クローゼット」
(ドキュメンタリー)
これ一本見て、此処にでてくる作品全部に目を通せば、わたしがどんな目線で映画を観ているかはすごい判ると思う。
このドキュメンタリーはすっごい秀逸。何度見ても飽きない。
自分がよく知っててもはや定説みたいな映画から、あ、見てたけどその表現は見逃してた…とか、こんなところまでみたいな映画まで果てしなく網羅してあって、本当に好き。
ただ、これを見ると、またそれに出てくる作品が見たくなって、あれをみてこれをみて、みたいなひとり映画祭が始まるので、時間と金銭的に余裕があるときぢゃないと無理。

世紀末
もちろん、19世紀末(笑)。すごい好き。
文化の爛熟というか、もう腐敗してるかんじが面白すぎる。
何で19世紀末がこんなになっちゃったかみたいな目で、古代から中世からもう一度辿りなおすとさらに面白い。チューリップバブルとかを面白いと思える人なら、19世紀末はすごいすきだと思う。
入門は、本屋で手に入る程度の本なら、
「国家身体はアンドロイドの夢を見るか」
吉原ゆかりさんがわたしは個人的にすごく好きで、よく研究室に遊びに行っては本を借りたり貴重資料を見せてもらったりしてて、まったく専攻外なのに、彼女の授業は全部とったりとかしてて(笑)、卒業しても遊びに行ったりメールしたりしてるぐらいなので、彼女の印税のためにもこの本にしておこう(笑)。
本としてもすごく綺麗なのでおすすめ。この本を取っ掛かりにいろんな本や実際の美術や芸術に当たっていけば、相当面白い。
映像で簡単に体感したければ、ルキノ・ヴィスコンティを見ればいくらでも(笑)。
この辺の流れを受けて、「フリークス」という映画を見るといいかも。わたしが悪いけど、「ハリ=ポタ」より「ダレン・シャン」だろ(訳は確かにばかばかしいけど)、と強固に主張している意味がわかってもらえると思う。

漫画
ものすごく専門外なので、全然ダメなのだけど、あんまり誰も知らなさそうで、わたしの心を捉えた危険図書は、
「コペルニクスの呼吸」
すごいエロイしグロテスクだし、絵も強烈だけど、とりあえず、これはすごい。もうごめんなさい、って感じ。ほんとにすごい。

ナチズムなど
わたしの本棚を見れば、ナチズム関連書籍は本気で多くてすごい恥ずかしいのだけど、まあ仕方のないことだ。戦争犯罪とかホロコーストとかはもうわたしの中の原罪に当たるぐらいに組み込まれてしまっているので、わたしが自分自身を再構築する上で、日本の侵略だけでなく(それに関しては幼少期から徹底して検証が行われたので大丈夫になったけど)、それに影響を与えたナチズムまでをもう一回読み解いたり再評価しなおすみたいな作業が必要だったのだ。わたしが小さい頃から大切にしている「夜と霧」とかはいまさら挙げるまでもないので、もうちょっと面白い本でいくと
「ナチスもうひとつの大罪」
T4作戦の本。
ただ…人の油で作った石鹸とかを無理やり観に行かされる様な(アウシュビッツ展)、あとは米軍の広島記録フィルムとかを見たり、水俣病とかハンセン病とかエイズとか脳死とかの問題と深くかかわるような、ある意味過酷な幼少期を送ってないと、何が面白いのかを理解するのは無理かもしれない。
それでも、この本と「ドグラマグラ」を合わせて読めばとりあえず問題ない気がする(笑)。

哲学医学心理学教育学脳科学などなど
DSMを初代から読み比べるだけで問題ない気がするけど(笑)。
フロイトでもユングでもシュタイナーでも、何か一冊本人が書いたものをみるといいとおもう。相当面白い。
フロイトは要するに本人が性的に抑圧されすぎてるのが面白いし、ユングはいいところをついてるけど自分でつじつまを合わせられなくなって段々めちゃくちゃなことを云い出していて苦笑させられる。シュタイナーもかなり節操がないけど、自分に正直なので、その道を受け継いだ人がこれだけの成果を残せてるんだろう、みたいな感じがする。
でも、逆に、クオリアについて学んでみるといいかも。そこから逆に辿っていくほうが、たぶん近道。
なので茂木さんあたりをお勧めする。
結局、心の座、みたいな問題にまたたどり着いちゃう流れがよくわかるんぢゃないかと。科学における「無知の知」みたいな話だけど、そういう学問の流れだけでなく、サイボーグ論争とか、ロボット工学、ゆとり教育の弊害、ナノテクノロジーとかも念頭に入れた上で眺めてみるとすごくわかりやすいはず。
思想分野で笑える上にいい本だ、みたいなのだと、「パンセ」がすごくおすすめ。厚みもあって、示唆に求んでるのに、結局偏見に満ち溢れてるみたいな。これはほんとになんでもよくて「純粋理性批判」とかでも笑い死ねる(苦笑)。