1、ワールドカップをお店で見るひと意味わかんねーと思ってて(スポーツカフェとか、いつもそういう系のお店とかぢゃなくて、とりあえず慌ててテレビ入れました、みたいなお店)、ユニフォームとか着てそんなに盛り上がってんなら、大型ビジョンかスタジアムに行けよと思うのだけど、渋谷とか新宿とかの穴場的な店まで影響されて込むのはハッキリ云って意味不明なんだけど、どこもけっこう必死に中継やりますの貼り紙をしたり、呼び込みをしたりしてて、がんばるねーと思いながら、地元に帰ってきて、地元の二件の居酒屋が競って貼り紙をしててこんなローカルな場所の居酒屋にわざわざ足を運んでみんなでサッカーを見る気持ちがまずわかんねーと思いながら、何気なく覗くと、一軒はカウンター席に液晶テレビが無理やり置かれてて、カウンターではみんなが首をかしげながら見ていて、面白かった。
で、その向かいの居酒屋は、地下に降りていくタイプのみんなで飲み会のときしか行かない的な居酒屋。ハッキリ云って他のグループの騒音とかもすごいし、こういう居酒屋でわざわざワールドカップ感染(この誤変換が案外妥当な気がする…)をする集団ってのはどういう事情があってそんな悪条件を選ぶんだろう、と思ったりしながら何気なく通り過ぎかけて、ん?と慌てて戻る。
貼り紙を読み直す。

22:00- 日本戦
ラジオ中継やります

え??? なんだそのマニアックな呼び込み。
サッカーのラジオ中継…すげー状況わかんない。
22人の動きをどうやって音声で追うんだ。
実況とか解説とかいろいろいるにしても4人とかがせいぜいだろ…それぞれに担当分野をつけてボールを追う人、ディフェンスの動き、オフェンスの動き、選手情報など専門知識とスタジアムの状況とかをそれぞれしゃべらせるとか?
それでもわたしはたぶんイライラするだろうな。状況みえねーよ、今サイド誰があがってんだよ、とか云ってると思う。
テレビ中継でもけっこう無理があるとわたしは思ってるのに(苦笑)。

それならいっそF1のラジオ中継とかどうだろうと考えてみたけど、ちょっと想像力が追いつかなくて、もう一度居酒屋サッカー観戦で此処までマニアな設定を選ぶ集団というのを考え直す。

むしろ相当のサッカー通、しかも、サッカーゲームのほうが好き、みたいな人たちかな。
たとえば、ホワイトボードと磁石持ち込んで情報片手にみんなが選手を動かしていって、戦略をリアル体験してるとか。
ホワイトボードぢゃなくてサッカー場と選手人形を持ち込んでるとか。
この選手がサイドを上がったならこういうラインだったはずだみたいなシュミレーションに燃えてる人とか。んであとで実際のビデオで検証作業をやるのだろう。(此処まで考えた自分に苦笑してしまう)

うわ、あつすぎ、と思いながら角を曲がった瞬間、斜め上空のアパートの一室からウォーって声が上がって、そうだよなふつーテレビ観戦しかなくてみんなで見ようとなったら誰かの家に押しかけて部屋のみで、みたいな感じが自然だよな、と思う。

ちなみにわたしは自分がやるスポーツの中では一番サッカーが好き、というか馴染んでるので、サッカー中継見るのはけっこう苦手です。やりたくなるもの。でもサッカー好きなので4年前は真剣にチケットとろうとしました。電話とネットと家電と友達とか、駆使してみたんだけど、ネットはサーバーダウンしちゃってたりして結局とれなかったのだけど。
なので4年後はドイツにいるだろうと思ってた。その頃にはもうちょっといろいろ自分も落ち着いててもっとてきぱき動けて、大人買いもできるだろうと思ってたんですが、けっこう四年って早い。むしろ4年前より余裕なく、もう始まるの、みたいな。

とりあえず、4年前と違って、基本的に街が青一色なのがつまらない。日本戦見ないと非国民か?くらいな威圧感で、ますます見る気にならなくなる。
なんていいながらもドイツ戦はちゃんと見ました(笑)。
とりあえず、わたしはチーム的にドイツとアイルランドが好きなのです。

2、ウィーン気質
来日はもちろん抑えてるんだけど、状況が整わなくて今年はいけないと思っていた、ウィーン少年合唱団に、行く?というメールから友達がチケットを押さえてくれてプレゼントしてくれたので、歓び勇んで行きました。どっか、東京ぢゃないところ。

ハイドンコア見るの初めてだー。わー。えっと、この日の昼公演だと…おお、しかもBプロかあ。
Bプロなかなかいいんだよな。ハイドンコアでこの曲並びなんてけっこう考えてあるなあ…なかなか魅力的なコンサートだ。
きゃいきゃい、みたいな感じで。大喜びして。
当日、友達に会ってもひたすら、その喜びを語ってて(苦笑)。歓び方が我ながら相当マニアックだと思うんだけど。
しかもホールがかなりよい感じなので、余計に大喜び。遠征した甲斐がある。しかも席も中二日とかで無理やりとったにしてはなかなかいい位置で、やるねえみたいな。

てゆーか、そうとういいコンサートだった。ハイドンコアはなるほどハイドンコアって感じのカラーだったので、ものすごい新鮮だった。ホールがかなり天井が高い共鳴のいいホールなので、声の響き自体に包まれてそれを楽しみながら、指揮者と合唱団が作り出すうねりとか曲の動きの単純な楽しさも、ガンガン押し寄せてくるみたいな。ハイドンの歯切れのよさみたいなもので、わりと古い感じの教会音楽から入るプラグラムはすっごいスリリングで、そのなかでいかにもウィンナーワルツな世界を歌われるだけでも面白い。で世界の歌をうたっていって(これのセレクトもパフォーマンスもまたもうすっげーというかんじで)最期、オーストリアに戻ってシュトラウスいっちゃうよーみたいな(なんだその軽薄なレビューは)。

あんまり愉しくて真面目に参加しました。手拍子とか、一緒に歌うとか、指揮者が観客をあおって観客が応えてリズムを作って合唱がのって、みたいなのも、もう、ウィーンフィルのガラコンサートですかくらいの盛り上がりっぷり(てゆーかそういうのに馴染んでないお客さんさえつい乗っちゃうくらいの力があって少年たちがたくみに呼吸を合わせるからどんどん気持ちよいうねりができていくのにはかなり感動した)。

数年前、由紀・安田姉妹がバックコーラスにウィーン少年合唱団を使うみたいなことがあって、なめんな、と思いながらも(苦笑)、一応ドキュメンタリーは追っていたのだけど、そのレコーディングで、歌いだしでどうしても少年たちが