大好きな人に逢いに行った。病を押して誰にも内緒で。たぶん後ろめたかったから。

いろんなことを語り合った。五時半から二時半まで(苦笑)。夜には何気ない顔で家に戻っているつもりだったのに、そんなわけで終電を逃してしまって、弟を微妙に怒らせた。たぶん恋人チックなのがいけない。

好きな人はすこし強くなっているようだった。そしてそれはとてもわたしを安心させた。わたしと触れ合ってもこの人は壊れないと初めて思えたから。

その人が未来の二人を語ってくれた。ものすごく笑顔で希望に満ちあふれて居て、だからわたしはかなしくてたまらなくなった。
たとえば五年後、ふたりにはこういうことがあってね…。

かなしくてかなしくてたまらなかった。
劇団の人が五年後十年後の理想を語るときは、いっそ冷ややかなくらい穏やかな気持ちで聞いていられるのに。

でも、逢ってよかった。

三時過ぎに帰宅してメールチェックしたら、八時ごろに弟から「外出中ですか?コロッケを買ってきました。帰るとき連絡ください」というメールが入っていて、泣いた(苦笑)。コロッケは反則だろー、みたいな。
わたしの後ろめたさを刺激するシンプルな文章。完璧。

…やっぱり恋人めいてるのがいけないんだよな。