不安定のまま安定を生きる順子ちゃん
仮初の安定で不安定を隠す馨くん
どっちもどっちだよね
わたしの分身たち
夜明けが迫って
わたしは意識を手放せず
襲いくる焦燥を
彼らに託す
卑怯とか
狡いとか
そんなことはわかってるけど
彼らを苦しめなければ
わたしは浮かび上がれない
呼吸の度
肺に舞い散る歪み
歪んだ孤独の圧力で
生き続けることすら危うい