劇団から衣装や布をたくさん頂いた。普通のひとが着れないものでもわたしなら着れるのだ。なぜならわたしの格好は基本的に突飛だから(苦笑)。
それを持って帰ったら、重くて汗だくだし手が震えるし(←膝が笑う、と云う状態の手版)。
そんなところへ、弟から用事を頼まれて銀座へ。
でも徹夜で疲れていて、地下鉄の中で眠り、パッと目をあけたら銀座で、嗚呼次だと思って一瞬寝て次の駅で降りたら、「京橋」ぢゃなく「日本橋」だった。柱に書かれた駅名表示で、電車の中で座ってる高さからだとしたの「橋」と云う文字しか見えなくて、すっかり京橋だと思い込んでいて。
改札付近まで行っても気付かなくて、出口がわからなくて混乱して(それくらい眠さと疲れのピークだったのだ)、きっと逆の階段を上っちゃったんだ、といったんホームに戻って愕然。
一気に目が覚めた。
慌てて階段を駆け上がり反対側のホームへ。京橋に戻る。
目的地フィルムセンター到着時刻19:13。
本当なら19時からの上映会もついでに視ようと思ってたのに(泣)。
でも、危ないところだった。フィルムセンター側もすっかり閉館モードだったもの。
そんな中、フィルムセンターの機関紙を50冊ほどお買い上げ。
一冊300円か400円の本で、〆て、一万八千七百円也。
いやあ、大人買い。
弟が1万二千円送金してきていて、これで買って、と云われたのだけれど、単純に計算して足りるわけないだろう、と思って、自分のお金もわざわざ下ろしていった甲斐があった。
受付のお姉さんと共同作業で号数の確認したり揃えたり、そうやって重ねるとタウンページくらいの厚さになった。
二つの袋に分けて入れ、領収書を頂く。
「すみません、時間がかかっちゃって」
とお姉さん。
「いえ、こちらこそすみません。こんな時間に飛び込んできてこんなお手数かけて。凄い量で…」
「たしかに凄いですね。」
「卒論で使うんです。」
「ああ、そんな時期なんですね。大変ですね。それでお買い上げなんですね。閲覧とかコピーとかぢゃ逆に不便ですものね(フィルムセンターには図書室がある)」
「そうなんですよ~。切羽詰っちゃってて。やっぱり手元にあったほうが夜中とかも書けますし」
「切羽詰っちゃってると、お金とか気にしてられないって感じですか?」
わたしは時間的なことを云ったのだけど、お姉さんにしてみれば二万近く一気にお買い上げは相当インパクトがあったらしくお金のことを云われる。
「あはは、もうかなり追い詰められてるんで…(苦笑)」
「がんばってくださいね」
「ほんと、ありがとうございました。」
何度も「頑張ってください」と応援されながら、フィルムセンターを後にする。「頑張ります!」なんて応えながら(苦笑)。
…てゆーか、弟の卒論なんですがね。
まあ、ちょっとした省略表現のおかげで、フィルムセンターの受付のお姉さんと心温まる交流ももてたし、いいか。
次は、これを可及的速やかに弟に送らなければいけない。
とりあえず、東京中央郵便局を目指そう、と歩き始める。
が、重い。疲れている。
で、思わぬ回り道をしてしまい、さらにへとへと。
手が笑っている。
やっとのことで郵便局に到着。
冊子小包で送れるな、と思っていたので、その旨をオジサンに云う。
「でもまず、入れ物がないと」
ということで、ゆうパックの袋を買ってタウンページ並みの冊子を詰めることに。
苦労していたら、
「お嬢ちゃん、少しずつ分けて入れなきゃダメだよ」
とオジサン。
詰め終わったけれど、綴じ方がわからない。封筒ののりしろ部分がテープ状になっていて剥がしたらくっつくのかと思っていたのだけど、どうもそんな仕組みはない。
悩んでいたら、
「お嬢ちゃん、そこの左にテープがあるでしょ。それで貼るんだよ」
とまたオジサン。
さらにテープを引っ張ろうとしていたら、
「逆向きにしたほうが取れるよ」
と教えてくれる。
そんなこんなで小包を作って、宛名を書いて、オジサンに差し出す。
「できた? 宛名も書いた?」
オジサンが重さを計ってくれた。
「ありゃ、3キロこえてる…ダメだ。」
冊子小包は3キロまでが基本料金らしい。
どうしよう~とおもってたら、
「いいや。590円にしとこう」
なんと!
郵便局で割引!!

3キロ以内と云うことにしてくれるみたいだ。
びっくり。だけどうれしかった。
なんていいオジサンなんだ。
後から考えると、一連のやり取りを思い返しても、わたしたぶん、相当子供に思われていたのだと思う。
子供が一生懸命重たい冊子を抱えてきて、苦労して小包を送るという難しいことに挑戦しているように見えたんだろうな。
でも、郵便局で割引。
これはちょっと自慢できるかも。
郵便局を出たら、もうへとへとで。手も躰も足も何もかもだるくて。
でも、パッと顔を上げたら、
丸ビルクリスマス

丸ビルのクリスマスイルミネーション。凄く癒された。
反対を向くと
東京駅もクリスマス

東京駅もクリスマスライトアップ。
これはご褒美なんだ、と思った。
そんなわけで写メったのだけど、手が震えるのでどちらもものすごくぶれてます。
へろへろで帰れないので丸ビルで休むことに。
クア・アイナ、というバーガー屋さんに入った。友達のJOさんがブログに書いてたとこかも、と思った。
アボガド好きにはたまらないお店。
アボカド? アボガド? 実はよくわからないんだけど。とにかくわたしはアボガド好きなので、美味しかった~。ボリュームにはビビッたけど。
でも、混んでいたので、みんな少し待ってからしか注文できない状態で、席取りは禁止、というかんじで店員さんたちが立ち働いていたのだけど、フォーリンカップルが知らずにたまたま開いてる席に座ってしまった。
「申し訳ありませんが、待っていただいて先に注文をして頂いてからお席を取っていただくことになっていまして……」と店員さんが話し掛けたのは日本人に見える女性のほうだったのだけど、彼女は激しく混乱。
「何を云ってるの、この人?(英語)」と。
彼女はバリバリえいごりあんみたいだった。
そこへ、こちらはあきらかにフォーリンピーポーに見える男性(金髪碧眼)が割って入る。
「すみません、ナンデスカ?」
おおっと、日本語わかるのはこっちかい!

とそれだけでもけっこう面白かったのだけど、その後店員さんが説明を繰り返し、「ワカリマシタ、スミマセン」と応えた彼が荷物や上着を持ちながら彼女に説明をし、ふたりが列に並びに云ってから数分後。
二人、前と同じ席に案内される!
そこで彼女が、「とってもナンセンスよ、こんなシステム。結局同じ席ぢゃない。まどろっこしくて、日本人の思考回路なの? 非効率的だし、わたしには理解できないし受け入れられないわ!」とキレて早口でまくしたてていて面白かった。
「まあまあ、たまたまこうなっただけで。日本人は順序を重んじるんだよ」
などとなだめている彼も面白かった。
あ、ちなみに、英語はもちろん意訳です。