芝居の稽古がお休みになったので久しぶりに劇団に顔を出した。本日ワークショップ最終日。
参加者の心の生活(開き具合)があきらかに変わってきているのが目に見えて真剣に感動を覚えた。始めは壁や鼻につくアピールいっぱいだったひとびとが、いつの間にか生の自分のまま居てくれていることの素晴らしさ。
打ち上げの席で講師のとなりにいったら、久しぶりに清浄なオーラが流れ込んできて、わけもなくぽろぽろと涙を流した。清浄な大きなオーラ。きれいなオーラ。
そのうちに講師が
「私だって最初は愛なんて分かんなかったよ。
でも私が愛をあげないと翠は死んじゃうんだよ、
ほんとに死んじゃうんだよ」
と泣き出して、わたしは人間の可能性に驚嘆した。
わたしが彼女ときちんと触れたのはわずか数か月前のこと。
それなのに、そこからこんな愛が育つなんて。
翠がこういう子で居てくれたから
心を病んでいてくれたから
死んじゃいそうで居てくれたから
私は子供を生んだこともないのに母親になれた、
と涙をこぼしながらくちづけをくれる講師に
真剣に震えを覚えた。
わたしが彼女に見せた深い部分
それを感じ取ろうとしてくれた彼女の努力
その結果としていまたしかにある
信頼と愛
かけがえのないもの。
それを感じ取れる以上、わたしはまだ大丈夫。
きっとがんばれる。
死との境界で
でもまだ生に踏み止どまれる。
人間は無限だ。
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