(1からのつづき)

そこでようやくマトモな反応が返ってきました。
「緊急避難って知らないの?」
緊急避難とは、溺れている人が目の前にいても、助けたら自分が溺れそうな場合、たとえ見殺しにしてしまっても罪に問われないこと、だそうです。
つまり、自分はひどく疲れていて眠っていたのだから、たとえそれで結果として相手が溺れ死んでもそれは自分の罪ではない、ということになります。
そんなことを云われてしまうと、もうどうしようもありません。
再び眠りに入る人と再び取り残されるわたしと。
そうして、破綻した気持ちのやり場がどこにも無く、わたしは更に悶え苦しむのでした。

でもね。
それを云うなら、わたしも昨日、緊急避難できたはずだと少しだけ思ってしまうのですよ。
体が動かなかった時点で素直に体からの警告を聞いていれば、おそらくこんな発作も起こさずに済んだし、近頃うまくやれている自分への信頼を喪失することもやっと勝ち得た心の均衡を打ち破られることも無かったのに、と。
そしたら、こんなところ(自宅以外)でこんな思いをしなくても済んだわけです。まあ、仮定の話をしても、起こってしまったことは戻しようが無いし、仕方がないのですが。

帰ろうと思ったものの、帰り道で発作に襲われる恐怖から帰ることも出来ず、
かといって何事も無かったかのようにベットに潜り込んで眠ることなどもっとできなくて(考えただけで息苦しさに襲われます)、
どうしようもないまま言葉を綴りながら、ネットの海を当ても無く彷徨います。
…もう窓の外が白くなってきました。時刻は7時半です。
わたしはいつまでこのような状態で過ごすのでしょう。

まるで流刑のようです。