お誕生日の日になってから、幾つかメールを貰った。
生まれ出でた時間にはまだ間があるから、焦ることはない。
丁寧に丁寧に、きれいなきれいなお湯をはる。
それからゆっくりとお風呂に入る、髪も体も丁寧に隅々まで洗う。
読みかけていた本を読んでしまう。
自分のために、コトバを紡ぐ。書くというより、誓う気持ち。
もうもう充分というくらい気持ちもほぐれてから、
ようやく上がる。用意していた衣装に着替える。
髪を乾かす。
用意していたのはお気に入りの蒼いパジャマ。飾り気の無いシンプルな。
禁欲とエロスのバランスがちょうど良い。
それから、真紅のショール。
アフガニスタンの女性みたいな。
そして旅をする。
旧いわたしから、あたらしいわたしまで。
あとちょうど一時間。
最近のコメント