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散漫少女②


時間はかかったけど、最近あまり外出してなかった身としては、まあまあやれたほうじゃない?と、上機嫌で荷物を開けて、愕然とした。
何より大事なものを入れているビニールの書類ケースがそっくりなくなっているのだ。そこには通帳が二冊、それよりもっと大事なわたしの本、その他諸々が見事に入っているのだ。
何処かに置き忘れてきたらしい。
大切なものだから分けておいたのに、そっちを忘れるなんて。

ショックに震える手で、思い当たるあちこちに電話するも成果はなし。
しかたなく、来た道を順々に戻ってみることに。
この世の終わりみたいな動揺っぷりである。
鍵をかけずに家を出たし、戻ってきて仕事中とわかっている父に留守電を入れたし(それも番号が思い出せなくて実は泣きそうになりながら適当だったし)。
わたしにとっては命の半分くらいの価値があるケースだったのだ。

結局、電気店はなく、絶望しながらいちおう行った郵便局のふるさとコーナーみたいなところで椅子にちょこんと座っていらっしゃった。
ああ、よかった。ほっとして震えるくらい安心した。

でもこんなんぢゃ、外出は無理かもしれない。
社会復帰が遠のいてゆく気分。
だけどおかげでちゃんと本を発送する準備ができた。
それに今日は動揺しても過換気は起こさなかった。
それだけでも進歩かもしれない。

散漫少女①


前に見た芝居の台詞に、
「わたしって散漫ね。あなたが怒っていても、このシュークリームがおいしいって思っちゃうの」
というのがあり、友人たちに「あれはまんまあんただよ、」と笑われたことがある。
確かにわたしは普段から散漫だ。
自分の興味に忠実で考え事ばかりしている。
でも、それでも社会生活らしきものは営めていた。と、思う。

だけど、最近の散漫さはレベルが違う。
わたしもう、社会で生きてゆけないかもしれないと思った。
父が、病気のためにも体力のためにも少しは外にでたほうが良い、というので、わたしは郵便局に行くいことにした。
なぜ郵便局なのかというと、わたしの本を欲しいというメールをいくつか戴いたので(そしてまさか本当に注文が来るとは思ってなくて具体的なプランも何もなかったので)、送料を調べてもらったり、代金を受け取る方法を聞きに行ったりしたのだ。

たったそれだけの外出でも、いまのわたしには大仕事だ。
鍵をかけて家を出るまでに、まず7回はやり直した。
鍵を忘れたり、鞄を忘れたり、帽子を忘れたり、取りに行ったついでにまた鍵を忘れてきたり、もう散々。
それでも、てくてくてくてく歩いて、郵便局に辿り着けた。
それから文具屋さんで本を発送するための封筒を買い、
近くのスーパーでお昼ご飯にアイスを食べ、
帰り道に郵便局にもう一度寄って、
大型電気店で欲しいプリンタの値段をチェックして、
てくてく歩いておうちに戻ってきた。

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