バック２つとでっかいダンボール箱二つをかかえて。
というのは少し誇張がすぎて、箱二つは送ったのだけど。
とにかく、秋物の服を片っ端から詰め込んだ。
まだ秋物デヴューをしきれてないうちに入院してしまったので、
どうしても帰ってからも秋物を来ていたかったのだ。
とくにいつ、こちら（いまはあちら）に戻れるかわからない状態なので、
その間に秋物の季節が通り過ぎちゃったら大変！！
コートやジャケットまで荷物に詰め込んだ。
わたしは元々荷造りが下手である。
何もかもを入れたくなってしまい、そのくせ重い荷物を持つのは苦手で、
その葛藤に苦しみ、だんだんわやわやしてきて、
いっぱいに広げられたものたちの中で途方に暮れてしまうのだ。
（そしてさらに、それらをきちんと鞄に詰めることすら難しい）
今回はお父さんがいたから助かった。
わやわやしているわたしに、
「気軽に戻れる距離ではないんだから、とにかく要るか要らないかわからないものも全部詰めちゃいなさい。」
そう云ってくれたのだ。
おかげでヨーロッパの貴族がヴェニスにヴァカンスに行くくらいの大荷物。
ドアマンとかいないのが切ないけれど。
それでもちょっと、「ヴェニスに死す」（ルキノ・ヴィスコンティの名作）みたい。
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