の投稿一覧

敵に回すと


弟とちょっとした諍いをした。
弟のいるコインランドリーまでわたしが向かうことになったのだが、宿を出て右にずっと行ったところにあるひめゆり通りをまたどんどん右に行った先にいる、彼は云うのだが、そもそも宿からまっすぐ右ではひめゆり通りに着かないし、ひめゆり通りの場所は分かるけど右折でいいとは思えない、わたしはそう主張する。
道々、繰り返される電話で、弟は何も考えずにひめゆり通り(国道333号線)を右に行き続ければいい、と云い続ける。
わたしが、このまま行くと、222も221も越えて空港に着いちゃうよ、何度行っても、わからんけどとにかく右に居る、と頑として譲らない。
弟は方向音痴なのかも知れない。上を北として南にいて、ひめゆり通りの右ということ自体、そもそもおかしい。
右なんて主観的なことばを使うのがだいたいおかしいのだ。
上が北という単純な発想も、それを頑なに信じ込んでいるところも。

どうやってわからせよう。
どうしてくれよう。
わたしをその気にさせると怖いんだよ?

わたしはひめゆり通りを右に右に歩き出した。どんどんどんどん、どこまでも。
疲れていたから逆に立ちどまれなかった。ぐんぐん進む。
歩いてやろうぢゃないか!そんな気分。
宿からどんどん離れていることも分かっていたけど、位置関係が見えている分、気は楽だった。いざとなればバスに乗ってしまえは繁華街に戻れることも知っていた。

弟から電話がまた掛かる。
彼はようやくすれ違いに気づいたようだった。
わかった、今から、そっちに向かう。

それから暫くして、
ごめんなさい、僕が間違ってたみたい。キツいです。戻って来てください。お願いします。

弟より歩みの速いわたしは、既にかなりの道のりを歩いていたのだ。
仕方がないので来た道を戻ってあげて、ようやく合流。
弟はまだ納得がいかないらしく、しきりに首を捻っている。
「あれー。僕どこにおったんやろ。だけど、宿はあっちよね?」
そうして全く逆のあらぬ方向を指差す。
だから、その認識がそもそも違うんだってば!!わたしは苦笑する。

普段奈良とか京都とか分かりやすいとこばっかにいるから、いかんのよね。
上が北やし、道まっすぐやし。あー、コンパス買お。
そうぶつぶつ呟く弟。
相当に悔しいらしい(笑)。
 
 

snowflake snowflake snowflake snowflake snowflake snowflake snowflake snowflake snowflake snowflakeWordpress snowstorm powered by nksnow
%d人のブロガーが「いいね」をつけました。