だからメイクをしない、というのは、だけど、ちっとも正しくない。
わたしは、自分のためにだけメイクをする。
自分のためにだけメイクをしない。
ただそれだけのことだ。
正直、前述の友人と会ったとき、メイクをして行こうか迷った。
けれど、やめた。
俺に会うためにおしゃれをしてきた、そう思われるのは厭だったから。
そう思うと決め付けるのも危険だけど、過去の経験から、
そう思いかねない人が世の中にけっこう居ると云うことも知っていたから。
わたしは自分のためだけにしか、おしゃれもメイクもしない。
メークをしないことも、言葉を変えて云えば、わたしのおしゃれなのだと思う。
彼は純粋に、
女の子(に見える存在)はメイクをするものらしい、
とでも思っているのだろう。
その純粋さが、わたしには腹立たしくてならない。
それは、ややこしく云えば、
封建的な男女関係における男という存在を何の疑いもなく受け入れてきた人の
何の疑いもない視点だとおもってしまうから。
そんなことを思ってしまう自分の歪みも腹立たしい。
わたしはメイクをしない。
ただそれだけのことなのに、こんなふうに説明をしなければならない、
それもおかしいと、ほんとうは思う。
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