バイト帰りの日課。それは、マックのソフトクリーム。なんと100円。
安くて美味しい。
安いから美味しいのではなく、安い味わいが美味しいのだ。
大体において、わたしの味覚は値段を裏切る。
たとえばプリン。
高級感あふるる「鉄人特製、卵もカラメルもたっぷり濃厚プリン」みたいなやつより、「テロンとした牛乳プリンに近く薄めで安っぽいかわりに量だけはあるの」みたいなの(プッチンプリンとか)のほうが好みだ。
やさしい味がする、と思う。
そんなわけで、わりと薄めの味と舌触りを気に入って食べているのだけど、その際に店に置かれた冊子に目を通す。わたしはこういう冊子が結構好き。
今日読んだのは、「マクドナルドおいしさのひみつvol.2栄養成分表付き」。材料やその品質管理について安全性とおいしさをアピールするもの。マックも「安い分、何使ってるかわからない」とのイメージの払拭に躍起になっているのかもしれない。
その中のフィレオフィッシュのフィッシュポーションの項でとても気になる一文を見つけた。
ひとつひとつ丁寧に、そして確実に骨抜き作業が行われています。
骨抜き作業!!!!
途端、目の前にめくるめく世界が展開する。
この上もなく美しく艶かしい作業員がそこには居て、
ひとつひとつ丁寧に、そして確信犯的に、
悪魔のように蠱惑的な微笑みひとつで、骨抜きにしてゆくのだ。
その工程を通りぬけた魚たちは、
まるで、めろんぱんなちゃんのメロメロパンチを受けた後のばいきんまんのように、もうすっかりメロメロの骨抜き状態になってしまっている。
更に冊子は云う。
「その後、ベテラン検査員による官能検査を行う」と。
この展開で、官能検査!!!
馴染み深いはずの学術用語さえ、なんだか妖しく聞こえてしまう。
どれくらいメロメロになっているかを検査するのかしら…。ど、どうやって~~?
……もうすっかり邪まモード。
フィレオフィッシュが一気に気になって仕方がない存在になってしまった。
次に行ったときには、頼んでしまうかも。
もしかして、ここまで勘繰らせるのさえ戦術なのかも。
マクドナルド、恐るべし。
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