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暴力的な若さ。


なぜこの日だけ抜けていたかと云うと、いまいち整理がついていなかったから。けれど、もうすぐ一週間。消化を待っている間に忘れてしまいそうである。
だから、書く。無理やりにでも。

折から具合の悪かったわたしは、知り合いの家に足止をくらったままだった。そのうちに、そこが子供劇団の作業場になってしまった。
子供たちの平均年齢は中学二年生。若い。なんというか、暴力的な若さ。
若いという言葉は逆に違う気がする。ただ幼いとか純粋な世界に住んでいるといった意味でなら、可笑しなことにわたしの方がずっと若い、そう自信を持って云える。新入生に対して感じた感覚とも似ている。耀きが足りない気がするのだ。それを力で補って誤魔化しているかんじ。

体調が優れないから手伝いたくなくて断ると、主宰者からいやなオーラが出てきた。そのオーラでもっと具合を悪化させそう(わたしは人の悪意に弱い。もろに体に響く)だったので、仕方なく作業に加わる。

作業をしながらの子供たちの話題は学校のテスト。
主宰が云う。「マリア先生はテストはやたら良かったんだよね」
子供たちは「頭いいね」「塾行ってた?」「いつから行ってた?」と口々に聞いてくる。
「中学…二年かな。」
そう答え、憂鬱に襲われる。そんなんじゃない、違うの。さっそく論議を始めた子供たちにそういいたくなる。
わたしは塾に行った方がいいか、なんて思ってもいなかったし、親にすすめられたわけでもない。偶然テストを受けてみて、それで特待生になったというだけで、塾での態度も酷いものだった。寝るか小説を書くか絵を描くか(いまだに当時を知る友人たちの語り種になっているほど)。でもだからといって、塾が嫌いだったわけでもない。塾と云う空間に憧れを抱いていて、ずっと行きたがっていたくらいなのだ。
そういうところを知らないまま、「頭いい」と「塾に行く」を結び付けてしまうのは危険なことに思える。

考えすぎかも知れない。
でも、数年前、この子たちと初めて会ったとき、わたしの大学名を聞いた途端に態度が好転したのをわたしは見ている。
だから怖くてたまらない。

この子たちの親は結構教育熱心だ。
だいたい、主宰からしてやっぱり学歴とか頭の良さとかに捕らわれているのだ。口では自由であろうとしているけれど、学歴社会で押し潰されてきた恨みのようなものをいまだに引きずっているのを感じる。

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