声楽終了後、ダンスに参戦。今まで劇団で行っていたダンススタジオに初めて単身で乗り込んだのだ。劇団枠のレッスンと違い、周りは知らない人だらけ。しかも全員がダンスをやりに来ているひとなのである(これは本来当たり前のことだけど、今までは芝居をやるつもりで劇団に入ったらダンスレッスンが付いてきた、まあラッキー♪という立場の人が多かったので)。
正直、少し迷っていた。怖かったのだ。
加えてお金の面でももかなりの痛みを覚悟しなければならず、ほんとに直前まで、どーーしよう~~(>_<)…とぐるぐるしていた。
というのも、行く前に入会申込書を書いていて、入会金なるものの存在をすっかり失念していたことに気づいたのだ。チケット代だけでもいっぱいいっぱいなのに、この上更に一万…うひゃひゃ~~である。もはやマトモな言葉すら出てこない。
だけど、ここで頑張らなきゃ意味がない。人間が廃る。やってやるぜ。
ぐっ、と自分の背を押してレッスンに臨んだ。
やってみるものである。
感想はとにかくその一言に尽きる。
不安の殆どは杞憂でしかなく、圧倒的な愉しさとワクワクの方が完全に勝っていたた。
おまけに一番の問題であった入会金の件も意外な形で解決したのだ。
チケットを買い、申込書を渡すと、先生が言った。
「で、普段なら入会金を貰うんだけど、劇団でやってたんだもんね~。うーん……」
あれれ?思わぬ展開。
思わぬ展開だけど、望むところだ(^_^)v。
「そうなんですよね~~(*^_^*)」
期待を込めて見つめてみる。
先生も何かを読み取ろうとするみたいにわたしを見つめる。見つめ合うこと暫し。
笑顔と無言のうちに、視線だけでの探り合い。
濃密な時間が数秒続いた後、先生はニッコリ。
「いいです、頂きません。」
やたーっ!!
「秘密ね」
思わず飛び上がったわたしを制してそう付け加えると、先生はもう一度微笑んだ。
その笑顔は菩薩に見えました。わたしには。
……見つめ合っている間は何気に、ファイナルアンサーを聞いてから正誤を告げるまでのみのもんたに見えていたのけど。
人間、勝手なものである。オマケに秘密なのにこんなとこに書いちゃったし(爆)。
最近のコメント