最近、泣き暮らしている。
そんなにたいした訳もなく。

昨日の稽古で久しぶりに“アニマル”をやった。
これは、四つんばいになって、世界と関わるゲーム。
言葉を使わず、手も使わず、
すべてを初めてのこととして、世界や他の生き物と関わる。
感覚を研ぎ澄まし、危険を察知し、思うままに動き、声(ア~だけ)を出す。
自己解放し、稽古に備えて開いた状態を作るための、
いうなればウォーミングアップ。

だけど、わたしはいつも、戻って来れなくなってしまう。
“アニマル”の状態を引き摺ってしまう。
心がうまく人間に戻らなくて、どうしようもない状態のまま取り残されてしまう。
感覚だけが妙に鋭くて、意味を失った世界がとても怖い。
とてもじゃないけど、スムーズに演技に入るなんてできない。

近寄ってきた「人間」から奪い取った物(鍵)を、
返す気にもなれず(愛着が湧きすぎて返せなくて泣いてしまった)、
なんとか残りの稽古はこなしたが、
うちに帰って独りになると、途端に化けの皮が剥がれて、
わたしはひとりぼっちの怖がりの動物でしかなくて、
どうしようもなくて、返してしまった鍵がないのが辛くて、
一晩中泣いてしまう。

そうして涙をたっぷり流しても、すっきりはしない。
流した涙がからだの中のいろいろなところに溜まっていって、
からだのあちこちが痛くて、うまく動かせなくて、声もうまく出せなくて、
それなりに社会生活を送る人として、いっぱい予定があったのに、
どうすることもできずにずーっと横になっていた。